パネル4「ヨーロッパでは戦争責任をどう議論しているか」概要です

パネル4 ヨーロッパでは戦争責任をどう議論しているか

      報告:川喜田敦子さん
      報告:ジャン・ルイ・マルゴランさん
      コメンテーター:スヴェン・サーラさん
      司会:石田勇治さん
       コーディネイター;石田勇治さん

概要
 現代のヨーロッパでは、EU(欧州連合)の拡大が示すように、主権国家の枠組みを超える地域統合が進展している。そこでは積年の対立が乗り越えられ、諸国民の「和解」が達成されたと言われるが、果たしてそれは本当なのだろうか。かつての戦争とホロコースト、そして植民地支配など「負の歴史」は、現在のヨーロッパでどのように議論されているのだろうか。本パートでは、東アジアと対比されることの多いヨーロッパの現状を、「独仏教科書対話」などを取り上げながら検討し、あわせてヨーロッパの研究者が東アジアの歴史問題をどのように捉えているかについて検討したい。




川喜田敦子(かわきた あつこ)
東京大学ドイツ・ヨーロッパ研究センター・特任准教授、ドイツ現代史専攻。

ジャン・ルイ・マルゴラン(Jean-Loiis Margolin)
フランス・プロヴァンス大学・教授、東南アジア研究、南京事件研究。

スヴェン・サーラ(Swen Saaler)
東京大学大学院総合文化研究科・准教授、日本近現代史専攻。

石田勇治(いしだ ゆうじ)
東京大学大学院総合文化研究科・教授、ドイツ現代史・ジェノサイド研究、