総括ディスカッションの概要です

総括ディスカッション「東アジアの和解と平和にむけて

      荒井信一さん
      尾山宏さん
      徐勝さん
      笠原十九司さん
      コーディネイター;荒井信一さん 


南京事件は、日本軍の残虐行為の象徴として世界に広く知られています。しかし、1937-38年に南京で何が起こったか、必ずしも正確には認識されていません。私たちはこれまでヨーロッパ・アジア・アメリカで同事件に関するシンポジウムや研究会を継続してきました。このパネルは、その総括の試みであり、世界の各地で、いかに同事件が語られ記憶されているか、また、それはさまざまな戦争の傷あととどう関係づけられるかを探ろうとするものです。





荒井信一(あらい しんいち)
駿河台大学名誉教授、元・茨城大学教授、日本の戦争責任資料センター共同代表。新刊に「歴史和解は可能か」(岩波書店、2007)。

尾山 宏(おやま ひろし)
弁護士。中国人戦争被害賠償要求訴訟・日本弁護団の代表。

徐勝(ソ スン)
立命館大学教授。著書に『獄中19年――韓国政治犯のたたかい』(岩波新書、1994年)ほか。

笠原十九司(かさはら とくし)
都留文科大学教授。近刊に『南京事件論争史』(平凡社新書